スピニングリールを使っていると、知らず知らずのうちにスプールエッジに傷がついてしまうものです。
傷は、不意にタックルを地面へ置いたときなどについてしまうことがほとんどでしょう。なかには立てかけておいたタックルが倒れてしまったなんてことも…。
もちろん新しいスプールに買い直すことをおすすめしますが、スプールだけでもなかなかのお値段がします…。
そこでちょっとした傷であれば、メンテナンスをすることで使えるようになることも!
この記事ではスプールエッジについたキズの対処法について記載しています。キズがついてしまいどうしたらいいか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
スプールエッジとは
赤丸で囲われている箇所がスプールエッジになり、キャストしたときやフェザーリングのときにラインが接する部分です。
ここに傷がついてしまうと厄介なことになります。
スプールエッジに傷がついてしまうと
- キャスト時の飛距離がダウンする
- ラインの強度がダウンする
- ラインブレイクの原因になる
スプールエッジに傷がついてしまうと、キャストのたびにラインがひっかかってしまい、飛距離の低下やラインの劣化に繋がります。
そして魚とのファイト中にラインブレイクしてしまったり、キャスト時に高切れを起こしてしまう原因になります。
キャスト切れが多い方は、一度ご自身のリールのスプールエッジをチェックしてみましょう。爪を立ててスプールエッジをなぞり、爪がひっかかるようなら傷があるということです。
スプールエッジについた傷の対処法
スプールエッジの傷の対処法ですが、100円ショップに売っている「砂消しゴム」や「サンドペーパー」を使いメンテナンスすることができます。
横着者の私はサンドペーパーで細かく削っていくのは性に合わないため、楽なうえ失敗が少なそうな砂消しゴムを使用することにしました。
- リールメンテナンスのオイル
- 砂消しゴム
- マスキングテープ
手順は、まず巻いているラインに傷がつかないようマスキングテープをします。
そして砂消しゴムに少量のオイルをつけ、傷の箇所をゴシゴシと研磨していきます。
オイルは潤滑剤として用いるのでなんでもいい構いません。釣り人ならリールメンテのオイルが手元にあるのではないでしょうか。
最初はあまり力を入れず、軽いタッチで砂消しゴムを動かしましょう。そして状況を見ながら力の調整をしていくと失敗することもないでしょう。
研磨の程度ですが、ひっかかりがなくなるくらいまでにしておきましょう。
注意点
スプールエッジにはめっき処理が施されているものが多く、傷がつきにくかったり、サビや腐食を防いでくれます。
しかし、サンドペーパーなどでスプールエッジを磨くことにより、そのめっき処理が剥がれてしまいます。磨いたところは耐食性が弱くなってしまうため、傷以外の余分なところを安易に磨くことは避けましょう。
めっき処理とは表面処理の一種で、金属を使って金属やガラスまたはプラスチックなどの表面に薄い膜をコーティングし、「装飾性」「耐食性」「機能性」を高めることを言います。
まとめ
写真のスプールエッジの傷は立てかけていたタックルが倒れてしまい、無残にも地面に打ち付けられてできたものです。
見て分かる通りかなり傷が深かったのですが、砂消しゴムで研磨することでなんとかひっかかりを無くすことができました。
さすがにこの傷を完全に消すことはできませんが、この状態でラインの毛羽立ちやキャスト時の高切れ、ファイト中にラインブレイクなどもなく普通に使えています。
大切なリールに傷が付いてしまうとかなり落ち込んでしまいますが、新しいスプールを購入する前に一度ダメ元でメンテナンスしてみるのもアリかもしれませんよ。(笑)
万が一大切なリールに傷がついてしまった場合は、上記の方法を一度試してみてはいかがでしょうか。