2021年早々から、和歌山中紀では青物が好調だ。
最近ではその青物が大阪湾まで入ってきているため、少しは釣果も落ち着いてきたようだ。
そんな和歌山中紀と言えば、夏場のシイラで有名な沖堤防「小浦一文字」がある。
シイラを狙うにはまだ早いが、照ちゃん渡船を利用し、小浦一文字へ青物を狙いに行ってきた。
小浦一文字
小浦一文字は和歌山中紀に位置し、小浦崎の北側にある全長約400mほどの南北に伸びた沖堤防である。
もちろん潮通しは抜群、釣れる魚種も豊富、磯に引けを取らない魚影の濃さのため、「スーパー一文字」とも言われている。
特にルアーマンの中では夏場のシイラが有名だ。シイラが回遊しだすと関西圏から多くのアングラーがこの一文字へ足を運ぶことだろう。
小浦一文字への行き方
小浦一文字へ渡してくる渡船店は数軒あるが、今回は阿尾漁港より出船している渡船店を利用させてもらった。
照ちゃん渡船
渡 船 店 | 照ちゃん渡船 |
所 在 地 | 〒649-1232 和歌山県日高郡日高町阿尾574−1 |
電 話 | 0738-64-2601 |
駐 車 場 | あり(無料) |
ト イ レ | 船内にあり |
H P | http://terumaru.jp/ |
※1番船の出船時間は季節や天候によって変わるため、前日に電話で確認するようにしよう。
受付から乗船まで
1番船へ乗船するには、現地へ深夜に着く必要がある。当然深夜なのでお店は閉まっているが、店前の椅子に「乗船名簿」と「駐車可能な場所の地図」が置いてある。
乗船名簿に氏名・行き先等を記入し、漁港内の駐車可能な場所へ駐車する。先に漁港内に駐車してから、乗船名簿を記入しに行っても構わない。弁当を希望する場合は、乗船名簿に忘れず記入しておこう。
あとは乗り場の前に釣り道具を置き、乗船を待つだけである。1番船の乗船人数は限りがあるため、クーラーボックスなどを置き、順番を確保しておこう。
ちなみに渡船料は後払いになっており、沖一文字へは大人4,000円となっている。
小浦一文字のポイント
波止は全体的に足場が良いが、2018年の台風の影響で赤灯台周辺が傾き、先端付近が分断されているため暗いうちは細心の注意が必要だ。
先端と分離されているところは、2mほどの隙間が空いている。
上から覗くとかなりの高さがある。高いところが苦手な人は足がすくむほどだ。
テトラの南側には磯場が見えるが、磯への瀬渡しもしてくれる。しかし青物やシイラは沖一文字のほうが釣果がいいらしい。
外向き(西向き)
普通ならば沖向きが人気のはずだが、小浦一文字の沖向きは海面までの高さがかなりあり、ランディングネット(玉網)が届かない。干満差もあるが10m前後はあるのではないだろうか。
そのため青物やシイラ狙いのアングラーは内向きがおすすめだ。
内向き(東向き)
内向きは外向きほどの高さもなく、干潮時でも海面まで5m前後といったところだろう。内向きも潮通しは良く、場所によるが水深も20m前後はある。
船長曰く、テトラ付近と真ん中の段がある辺りがおすすめらしい。
釣行レポ
釣行日 : 2021年5月上旬
時 間 : 4:30~12:00
天 気 : 晴れ
潮回り : 大潮
結果から言うと今回の釣行もボウズである…。泣
釣行日の1番船は3時半だったが、平日ということもあってか釣り人は15名ほどだった。
阿尾漁港を出発し、一文字へは15分ほどで到着する。
一文字へ到着後はテトラ付近に場所を陣取ることにした。
まだ辺りは暗いのでゆっくり準備をしていると、他の渡船屋からの釣り人もどんどんと渡ってきた。
明るくなるころには、内向きは釣り人で満員御礼といったところだ。
しかし釣り人の数とは裏腹に、魚からの反応がない時間が続く。
7時ごろテトラ際のアングラーがハマチを釣ってからは、10時ごろまでパラパラと釣れるといった感じだった。
目の前をキビナゴが通過する際、私にも50cmほどのハマチがHITしたが、抜き上げの際に惜しくもフックアウトしてしまった。
先日まではメジロクラスが釣れていたが、群れが入れ替わってしまったのだろうか。
ベイトはたくさんいたが、青物のボイルやナブラは見られなかった。
当日は天気も良く、日が昇ってからは半袖で十分だった。内向きは東を向いているため、夏場の朝マズメは耐えれないくらい暑そうだ…。
そんなことを思いながら、眠たさもあり10時ごろに納竿とし、12時の迎えがくるまで少し眠ることにした。
▼ 前回の釣行記事
近くに煙樹ヶ浜があるので帰り際に寄ってみた。夕マズメに少し釣りをしてみたが、もちろん何もなく釣れるのは海藻ばかり。
しかしベイトはかなりいるようだった。
Tackle
Rod:MCワークス ストレンジブルー103S
Reel:シマノ 20 ステラ SW 6000HG
Line:シマノ オシア8 300m 2.0号 5カラー
Leader:VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 30m 12号 40lb
まとめ
今回も釣果はなかったが、ベイトも多く魚影の濃さはさすがスーパー一文字と言われるだけあって、ポテンシャルの高さが伺い知れた。
小浦一文字はあまり大きな沖堤防ではないため、他の釣り人との間隔も狭くなりがちだ。せっかくの楽しい釣りが、トラブルで嫌な気持ちにならないよう、間に入る際は声掛けや譲り合いをし、楽しい釣行にしよう。