冬から春の2大ベイトパターンといえば、「バチ」と「アミ」だ。この2大ベイトを攻略しない限り良い釣果には恵まれないだろう。
今回はそんな「アミパターン」について紹介しようと思う。
アミパターンとは
まずアミとはフクロエビ上目アミ目に属する小型甲殻類の総称のこと。
アミの個体の多くは5mm〜10mmと非常に小さなサイズで、沿岸部から湾奥まで広く棲息しており、砂浜、藻場、干潟、沿岸沿いであればどこでも大きな群れを形成する。
雨のあとに暖かい日が続くと爆発的にアミが湧き、これが明暗部の明かりに集まって「アミパターン」の釣りが成立する。
この「アミ」をシーバスがメインで捕食することを、シーバスアングラーは「アミパターン」と呼んでいる。
アミパターンの時期
アミは冬~早春のイメージがあるが、基本的には1年中フィールドにいる。
低水温期は他の時期に比べ、ベイトフィッシュが豊富にいるわけではないため、シーバスがアミを捕食する優先順位が上がるためだ。
シーバスの活性も低いので、バチ同様に遊泳力の低いアミを積極的に食べているためである。
バチが流れていないのにシーバスがライズしている時は、アミを食べている可能性が高いだろう。
アミパターンのポイント
アミは上げ潮でも下げ潮でも成立する。
「バチ抜けパターン」のように潮のタイミングにそれほど左右されないため、どのタイミングでも通用しやすいのがポイントだ。
アミは光に集まってくる性質があり、常夜灯、橋の明暗部など、比較的明るい場所でアミパターンが成立することが多くある。
また遊泳力が弱いので流れがゆるいところや、流れがヨレている場所などにもアミは湧きやすい。狙いは明暗部や流れのヨレを狙うといいだろう。
アミパターンの攻略
アミパターンで使用するルアーは、マッチザベイトはありえない。なぜかと言うとアミは非常に小さいためである。
ルアーは普段使用している7~10cmほどのサイズのもの、カラーはクリアー系やパール系を使用するといいだろう。
アミパターンではルアーを追わせて釣るというより、シーバスの前にルアーを持って行ってやるようなイメージ。流れがあるところでは、アミが固まって流れてくるのを待っているシーバスを狙う感じである。
またアミパターンについても、バチ抜け同様にレンジが重要となり、レンジは流れによって変わってくる。レンジキープ力が高く、スローに引いてこれるルアーで探っていくといいだろう。