デリカD:5が納車されてから、すでに3ヶ月がほどがたった。
結論から言うと「購入してよかった」というのが本音である。
3ヶ月で4,500㎞ほど走ってみたので、燃費などを記載しておこうと思う。
今後デリカD:5の購入を考えている方の参考になればと思う。
燃費
まずは気になる燃費だが、三菱自動車のホームページでは、デリカD:5(G-Power Package)の燃費は以下のように記載されている。
- (国土交通省審査値) 13.6 km/L *2
- 平均(国土交通省審査値) 12.6 km/L *2*3
- 市街地モード 10.1 km/L
- 郊外モード 12.6 km/L
- 高速道路モード 14.1 km/L
これを見る限り、実際は10km/L前後といったところだろうか。
下記は4500㎞ほど走行した、筆者のおおよその燃費状況である。
- 乗車人数は平均1~2人
- 市街地/ほぼ平坦、
- 高速走行は多少アップダウンあり、速度(80~100㎞)
当たり前ではあるがアイドリング時間が長くなるにつれ、急激に平均燃費の表示が悪くなる傾向にある。また市街地の燃費はに関しても、走行距離が短いほど燃費が悪くなる。
夏場はこれにエアコンを付けるため、どこまで燃費悪くなるかが気になるところだ…。
今後また追記していきたいと思う。
細かく燃費を計測したわけではないが、実際に乗ってみて思っていたより燃費が良かった。軽油はガソリンに比べ燃料代が安いため、この燃費であれば個人的には十分に満足である。
流石に今回は数字の改ざんはされていないようだ(笑)
尿素水(AdBlue®)
購入の際まで知らなかったが、デリカは走行距離に応じて尿素水を補給しなければいけないのである。
尿素水(AdBlue®)の消費量はお客様の走行状況にもよりますが、おおよそ1000km毎に1L程度です。尿素水タンクの容量は約16L ですので、おおよそ1~1.5万kmごとの補給を想定しています。
出典:三菱自動車
万が一尿素水がなくなってしまうと走行はできるようだが、尿素水が空の状態でエンジンを切ってしまうと再始動できないようだ。
そのため定期的に三菱へ補充に行かなければいけないのと、尿素水の補充費用が発生する。三菱で補充した場合、尿素水の単価は700~800円/1Lだったと思う。
積載量
デリカに乗っている方はアウトドア好きが多いと思うが、キャンプは荷物も多く積載量が気になるところだ。
車体の大きさの割にはあまり積めないという意見もあるが、個人的には釣りで使用するなら十分な積載量があると思う。
しかしサードシードを跳ね上げると、意外と荷室が圧迫される。また跳ね上げた状態だと、セカンドシートのリクライニングが制限され、あまり倒せなくなってしまう。
乗り心地
足回りは若干硬いかなという印象だが、モデルチェンジ前に比べ、大幅に乗り心地も良くなったようだ。
上質な乗り心地とまではいかないが、2列目、3列目に座ってみても心地がよく、十分快適な乗り心地だと思う。また室内スペースがゆったりしており、長距離移動もストレスを感じないだろう。
静粛性
静粛性についてもマイナーチェンジ前より静かになったようではあるが、やはりディーゼルなので多少は音が耳に入る。
筆者はデリカの前にPHEVに乗っていたが、慣れてしまえばデリカでも室内は十分静かに感じる。
気になるところがあるとすれば、短時間のアイドリングなら問題ないが、5、10分と時間が長くなるにつれ、アイドリング時のディーゼルエンジンの揺れが気になるぐらいである。
おそらく過度な静粛性を求めるようであれば、デリカは選択肢に入らないだろう。
シートについて
デリカの標準シートはファブリック(布)である。近年であれば、一部合成皮革が使用されていたりするが、新型デリカはすべての箇所がファブリックなのだ。
「それがどうした」と思うだろうが、ファブリックは摩擦で服の繊維などがシートに付着するのである。要は見た目が汚らしくなってしまう。黒のシートの場合はとくにである。
写真のように繊維やほこりが付着しやすい。
シートはジャスパーのような合成皮革が個人的にはよかった。
ジャスパーは座面中央と背もたれ中央が「スエード調人工皮革」、その以外は合成皮革になっている。
マルチアラウンドモニター
マルチアラウンドモニターは、車体を上空から衛星で写したような画像である。車高が高いデリカなので、購入前はすごい重宝すると思ったが、実際はあまり必要なかったかもしれない。
このマルチアラウンドモニターは「P」グレードであれば標準で装備されているが、その他のグレードは8万円ほどプラスしこの機能を搭載するのである。
もしこのマルチアラウンドモニターを非搭載にすると、ボンネットのところに小さなキノコミラーが付いてしまう…。
しかもその場合、リアカメラも別途5万円ほどプラスして付けなければいけないらしい。なのでほぼ強制でこのマルチアラウンドモニターを付けなければならなくなる。
総評
下記は完全な個人の総評である。
冒頭でも述べたように、デリカを購入してよかったと思っている。強いて言うなら、もう少し価格が安ければ尚よかったと思う。
あとなって気づいてしまったのだが、デリカを購入するのであれば「G-パワーパッケージ」より、最上位の「P」グレードを選択するほうがお得だと思う。
デリカを検討している方ならすでにお気づきだと思うが、筆者は購入してから気づくというバカである。
2030年ごろから新車は電気自動車にシフトしていくようなので、ますますこの車は敬遠されるだろう。しかし一度乗ってしまうと、デリカの虜になることは間違いない。